Created 2018年10月8日14:15
Updated 2018年10月15日14:48
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CentOS
大学の共用サーバー(Cent OS 7)にVS Codeを入れようと思ったらライブラリが足りなかったのでインストールバトルをする事になりました。
VS Codeを起動するためにはlibxss
が必要で、curl -> git -> xorg-macros -> libxss
の順番でインストールする必要がありました。
もちろん管理者権限なんて無いのでyumは使えません。
幸いそれなりのビルド環境は整っているので、足りないライブラリはホームディレクトリにコンパイルします。
とりあえず、インストール先のディレクトリを作ります。
mkdir $HOME/local
mkdir $HOME/build
cd $HOME/build
インストール手順はこちらを参考にします。
最新版のダウンロードはここから行うのが良いと思います。
弊学の共用サーバーは幸いなことにSSLのライブラリ関連のトラブルは起きなかったので、普通にコンパイルが通りました。
wget https://curl.haxx.se/download/curl-7.61.1.tar.gz
tar xf curl-7.61.1.tar.gz
cd curl-7.61.1
./configure --prefix=$HOME/local
make
make install
$HOME/local/bin/curl
にバイナリが入りますので、$HOME/.zshrc
にパスを追加しておきます。
$ echo "path=($HOME/local/bin $path)" >> ~/.zshrc
$ source ~/.zshrc
$ curl -V
curl 7.61.1 (x86_64-pc-linux-gnu) libcurl/7.61.1 OpenSSL/X.X.X zlib/X.X.X
Release-Date: 2018-09-05
Protocols: dict file ftp ftps gopher http https imap imaps pop3 pop3s rtsp smb smbs smtp smtps telnet tftp
Features: AsynchDNS IPv6 Largefile NTLM NTLM_WB SSL libz UnixSockets HTTPS-proxy
バイナリはこちらから落としてこれます。
解凍したら中身に入っているINSTALLファイルの手順に従ってコンパイルします。
ただし、makeを実行する際に先ほどコンパイルしたcurlをライブラリとして指定してあげます。
$ cd $HOME/build
$ wget https://github.com/git/git/archive/v2.19.1.tar.gz
$ tar xf v2.19.1.tar.gz
$ cd git-2.19.1
$ make prefix=$HOME/local -I$HOME/local/include/curl
$ make prefix=$HOME/local -I$HOME/local/include/curl install
$ git --version
git version 2.19.1
パスも通っているのでgitコマンドをそのまま使えるはずです。
gitは結構使うのでこの機会に入れられて良かったです(最初から入っていればもっと良かったのですが・・・)。
先ほど入れたgitコマンドを使ってソースを取ってきます(なお、このためにgitを入れたわけではなく、この後に実行するautogen.shで使うためです)。
cd $HOME/build
git clone https://github.com/freedesktop/xorg-macros.git
cd xorg-macros
コンパイル方法を読むと./configure
を実行しろと書いてありますが、リポジトリにはconfigure.acしか無いのでautoconf
を実行してconfigureを作ります。
./autoconf
./configure --prefix=$HOME/local
make
make install
makeを実行しても何も起きませんでしたが、make install
で色々インストールされたのでなんか大丈夫っぽいです。
追記:2018/10/15
大丈夫じゃなかったです。リモートでは起動しましたがローカルだと起動しませんでした。
(そもそもlibxssが必要なのにそれのインストールすらできていなかったので、この時点で起動できないのは当然でした・・・)
しかし、makeで何も起きないのでライブラリが揃わずどうにもなりません。どうしたものか・・・
いよいよVS Codeを実行します。
VS Codeは$HOME/local/bin/VSCode-linux-x64/code
に実行ファイルを置いてあります。
リモートですが、きちんと起動しているのを確認できました。
もともとの環境が良かったせいか、かなりスムーズにインストールすることができたと思います。
調子乗ってchromeも入れてみましたが、カーネルのバージョンが低すぎて起動しませんでした(--no-sandboxなら起動しましたが、さすがに常用するわけにはいかず・・・)。