Created 2020年5月7日17:17
Updated 2020年5月7日17:33
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自宅サーバー
FreeNAS
デフォルトインストール状態のFreeNASにSMB共有を作成した時のメモです。
SMB共有を作成するには、以下の手順を踏む必要があります(いずれもWeb UIで完結できます)。
まず、物理ストレージをまとめたPoolを作成します。
StorageタブのPoolsからADDを選びます。
Create Poolの画面でNameを適当に入力します。今回はメディア用だったのでmediaとしました。
Available Disksの表に利用可能なディスクが表示されています。
今回は2台の4TB HDDを使うため、全て選択してData Vdevsに追加しました。
ディスク利用の設定がMirrorになっている事を確認したら、CREATEボタンを押せば冗長化モードでPoolが作成されます。
Poolには用途ごとにデータセットが設定できます。今回はSMB用に作成していきます。
作成したプールの詳細メニュー(ハンバーガーメニュー)からAdd Datasetを選びます。
Nameの欄を入力してShare TypeをSMBにしたら保存してください。
sambaでログイン用のユーザーを作成します。
AccountsのメニューからUsersタブを選択して、編集画面に遷移してください。
Full Name・Username・Passwordの項目を適当に入力したら、New Primary Groupにチェックが入っていることを確認して保存するだけでOKです。
先ほど作成したユーザーにデータセットの使用を許可します。
データセットのメニューからEdit ACLを選択してください。
編集画面でADD ACL ITEMボタンを押してACLを1つ追加します。
Userに先ほど作ったユーザーを指定して、↓画像のようにPermissionをModifyにしたら保存します。
SharingメニューからWindows Shares(SMB)を選択します。
パスはACLと書いてあるものを選択してください。
他のオプションは特に設定しなくても大丈夫です。
Nameの項目だけ適当に設定したら、保存ボタンを押してください。
Windowsエクスプローラーのアドレスバーに \\FreeNASのIPアドレス\samba共有に設定した名前
を入れればアクセスできます。
ログインウィンドウが出るはずなので、先ほど設定したユーザー名・パスワードを入力してください。
自分の環境だと特に権限などの問題もなく共有ファイルにアクセスでき、大容量ファイルのコピーなども試してみましたが問題なく行うことができました。
ただ、速度が60MB/sほどしか出ずちょっと遅いのが気になったので、今度調査してみようと思います(恐らくハードウェアとかの問題でFreeNASのせいではないと思うのですが…)。
補足ですが、Linux(Ubuntu 18.04)からマウントする場合、以下のようにversオプションを指定しないとダメそうです。
sudo mount -t cifs -o username=ユーザー名,password=パスワード,vers=2.1 //IPアドレス/共有フォルダ名 ./マウント先
この前買ったhpのProlint Microserver Gen8にHDDを入れただけだと認識されなかったので対処法を書いておきます。
このサーバーではHDDの管理をアレイコントローラが行っており、アレイコントローラには物理ドライブと論理ドライブという概念があります。
物理ドライブはその名の通り物理のHDDに相当し、論理ドライブは物理ドライブにRAIDや容量分割などの設定を行ったものです。
実は、論理ドライブを設定していないとOS側はHDDを認識してくれません。
サーバーの起動時にF10を押してメニューに入り、Smart Storage Administrator(SSA)を選択してください。
Smart Storage AdministratorのUnassigned Drivesから使いたいドライブを選択し、設定を行います。
自分は1台ずつ認識させてRAIDなどの処理はFreeNASに行わせたかったので、RAID0の1台構成で論理ドライブを作成しました。
どうでもいいかもですが、SMBとsambaって同じものかと思ってたんですが調べたら実は違うんですね。。CIFSやWindows共有もちょっとずつ違う気がするので、また別の機会にまとめてみたいと思いますw